色々と噂の絶えなかった「KAGEROU」を読んでみました

15日に色々と噂の絶えなかった「KAGEROU」が発売されていたようですね。初日だけで45万部売れてるんだとか...リビングのテーブルの上に一冊置いてあったので読んでみることにした。


哀切かつ峻烈な「命」の物語。
廃墟と化したデパートの屋上遊園地のフェンス。
「かげろう」のような己の人生を閉じようとする、絶望を抱えた男。
そこに突如現れた不気味に冷笑する黒服の男。
命の十字路で二人は、ある契約を交わす。
肉体と魂を分つものとは何か?人を人たらしめているものは何か?
深い苦悩を抱え、主人公は終末の場所へと向かう。
そこで彼は一つの儚き「命」と出逢い、かつて抱いたことのない愛することの切なさを知る。
帯より...


全て読み終わるのに掛かった時間は二時間程、午前3時半から読み始めて午前五時半には読み終えてましたからね。最近は技術書やラノベが多くまともな小説を読んでなかった気がする。そんな私にとっては読みやすく、内容もそれほどAMAZONのレビューにある程ひどく無かったような。というか私でも読み易いことから分かるとおり、ラノベに近い感じ。50ページ毎に挿絵があったら間違うかもしれない...


ポプラ社小説大賞を取る程か・・・と言われればそうでないかも。それかよっぽどポプラ社の大賞レベルが低かったのだろうか有名人補正があったのかは分からないが、2000万円の価値があったとは到底思えない。初日に45万部も売れれば上出来じゃないですか宣伝としてもね。ポプラ社はさぞかしおいしい蜜は吸えたのだろうね。乗っかって持ち上げたマスコミにも同じく。


P29とP30が手書きで書かれている理由も二度目読んでみてなんとなく分かったかな。主人公の口調が20代ぽいのも、ダジャレの多用も一応は納得した。いろいろあった伏線も回収はしてるようだけど、編集が加えられてることを公にされている中でどこからどこまでが著者の腕なのか分からないのも確か。


第1回 - 2006年、応募数2746
大賞 方波見大志『削除ボーイズ0326』


第2回 - 2007年、応募数1223
大賞 なし


第3回 - 2008年、応募数1109
大賞 なし


第4回 - 2009年、応募数1179
大賞 なし
優秀賞 なし


第5回 - 2010年、応募数1285
大賞 齋藤智裕『KAGEROU


ふむ、今回の本が過去4年5000作品のトップって事でしょ。まじめに応募してる方が可哀想すぎるような。
辞退した賞金の2000万円の内、500万円が奄美大島への寄付本として使われたとか...しかも全てポプラ社とかいい迷惑のような気がする。奄美大島といえば災害で今忙しい時だろうに。

KAGEROU

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