iOSデバイスのハード故障を少なくするであろう「マルチタスク用ジェスチャ」について

iPadのハードの故障で最も多いのがホームボタンの効きが悪くなることだと思います。アプリ終了の度にホームボタンを押す訳ですし、バックグラウンドで動作してるアプリのキルにもホームボタンボタンを二度押ししマルチタスクバーを表示する必要があるので、真っ先に不具合が出る箇所と考えられます。

iOS4.3ぐらいから出てくると言われていた「マルチタスク用ジェスチャ」ですが、4月28日に日本で発売されたiPad2から開発者向けに限り使用可能になっています。開発者向けと言っても、 別に年会員10000円を払いiOS Developerに参加する必要はなく、Mac(Snow Leopard)環境さえあれば無償のXcode3をダウンロード・インストールしマルチタスク用ジェスチャを有効にすることが出来ます。

わざわざマルチタスク用ジェスチャの為だけに環境を揃えるのは無駄…とは言えませんが、夏頃には一般にも開放されるであろう機能故待つのが最善だと思われます。私も購入したiPad2をXcode4がインストールされているMacに繋いだだけでいつのまにか使えるようになっていた機能ですので、どうしても待てず試して見たい方は近くの方の環境が揃っていればお願いしてみるのも良いかも知れません。

LeopardからSnow LeopardへのアップグレードはAmazonだと3000円以下でAppleだと3500円程度の出費で出来てしまうので、Lionまで待とうと考えてる方でも手が出し易かったりします。レビューを見ている限りではTigerから→Snow Leopardは可能のようですが、Tiger→Lionは可能か分かりません。Tigerの方はここでクッションを置いておくのもいいかもしれません。

■四本指で左右にスワイプするとバックグラウンドで動作中のアプリを切り替える事ができます。

■四本指で上下にスワイプするとマルチタスクバーを表示したり隠す事ができます。

■五本指で中央にピンチ(つまむ感じ)するとホーム画面を表示することができます。

現段階では四本指と五本指の区別は無いみたいなので、五本指で左右上下にスワイプしても、アプリの切り替えやマルチタスクバーの表示が可能ですし、反対に四本指でピンチをするとホーム画面に戻る事も可能です。上では個人的にこの指の本数が一番やり易いであろうと考え書かせてもらいました。

同時タッチが4・5箇所ならマルチタスク用ジェスチャが起動するようですね。4・5本の指を同時に使って操作するアプリの場合、アプリの動作よりもマルチタスク用ジェスチャが優先して動作するみたいなので不具合が出てくる可能性も考えられます。あとから文句を言われない為に開発者向けに「ジェスチャを理解してアプリに修正加えとけよ!!」ってな感じの先行開放なのでしょう。

使っているとホーム画面からアイコンが全て消え背景が真っ黒になるといった不具合も確認できています。このあたりも夏頃までに修正が行われると良いですね。(電源ボタン長押しの再起動でとりあえず治ります)